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「秋刀魚の味」を見た
昨日の夜からなぜか果てしない気持ちになり、
そわそわしてて、グロテスクな映画が見たいと思ってたけど、
思い直し、見たことのなかった、小津作品とやらを見ようと思った。
グロテスクとは、正反対である。

日常的で、淡々としていて、上品で、ゆっくりな気分になり、ほんわかする。
だからこそ、娘(岩下志麻)が嫁いで家を出て行った時の、父(笠智衆)の孤独が
露わになった。父が友人の家から、帰るところから、トリスバーに寄ってうつむき、
酔って家の椅子に座っているところ、とても切なくなる。
ほか、娘が好きなひとには婚約者がいたということで、泣くシーンがあるが、
リボンあるいはひもみたいなのを指に巻きつけながら泣くのが良かった。

見て思ったのが、これぐらいの歳になって見たので良かったということだ。
自分が高校生なら、あまりおもしろくないと思っただろう。
とにかく、僕はこの映画がけっこう好きなようだ。
今日は酒を飲もうかという気になったし、
軍艦マーチのレコードが欲しくなったし。
by show_muryama | 2005-04-10 00:22 | 読書・映画
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日々の雑記
by 近々金玉