アイドルはうんこなどしないって言うよね・・・。
「少将滋幹の母」 谷崎潤一郎 たぶん平安時代、色好み平中のある有名な逸話がある。 平中に思う人が居たが、何度アタックしても相手にしてもらえなかった。 そこで、何とかして相手のあらを探し出して、いくら非のうちどころのない 女でも結局は人間に過ぎないという証拠を見たら自分の熱も冷めるだろう と考えた。 具体的にはこうである。 いくら美しい人でも、その身体の排泄するものは汚物であり、それを 見れば諦めがつくと考え、平中はおまるを盗むのである。 実際に盗み、黒っぽい固形物(糞)を拝めることができたが、 御香のようないい匂いがした。諦めるどころか、益々 気になってしまい、ついにはおまるの中の液体を啜り、 固形物(糞)も口にするまでに至った。 ここで一応注意書きをしておくと、 実は液体は小便ではなく、香りの良い葉を煮出したもので、 固形物も糞ではなく、芋や何やらを固めたものだった。 平中は気付き、そこまで細工する女を余計に恋しくなるのであった。 よく知らないけど、スカトロマニアは好きな人の排泄物が好きということか。 少なくとも、好きな人ありきであると考える。 そう考えると、狂わしいほど好きと感じさせる対象が居ることが、 平中にもスカトロマニアにも共通することになる。 それぐらい狂えるぐらいの愛欲を抱くということは 感受性が強いということ。 僕らも感受性を取り戻せ!
by show_muryama
| 2005-01-16 02:52
| 読書・映画
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